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北海道札幌市の泌尿器科専門病院です

TEL 011-711-1717

〒 007-0840 北海道札幌市東区北40条東1丁目

当院の手術 - 結石治療・内視鏡手術・小切開手術real estate

1.結石治療  2.内視鏡手術  3.小切開手術

1.結石治療

ESWL 体外衝撃波結石破砕術

概要
腎結石や尿管結石などの治療は、当院の最も得意とする分野の一つです。
当院では、1987年の開院以来体外衝撃波(ESWL)を中心に、これまで8000例を超える結石治療を行ってきました。
尿路結石は、主に腎臓で生成されるものですが、結石の成因は様々でまた、その性質や形、大きさ、数なども一様ではありません。
私たちは、患者さんの症状と結石の部位、大きさなどを参考に適切で効率的な治療を行えるよう努力しています。
ESWL単独で治療を行うことが最も多いのですが、場合によっては、PNLTUL(腎臓や尿管に内視鏡を挿入して、直接、採石治療を行うものです)を行います。ESWLと組み合わせて治療することもあります。
大きな石や硬い石、両側の腎臓にある場合や、腎臓が一つしかない患者さんなどでは、治療が簡単ではない場合がありますのでよりきめ細かな治療方針をたてるようにしています。


破砕前
 破砕直後

開院から13年間、ドイツのドルニエ社製のHM-3を用いて行ってきましたが、2000年秋から、患者さんにより負担の少ないフィリップス社製の装置を使用しています。
 麻酔をせず治療を行うことも可能ですので、場合によっては、入院せずに外来で通院の形で治療を行うこともあります。

   上図 治療前
赤で囲まれた白いサンゴの
ような部分はすべて石です。









下図 治療後

石はきれいになくなってい
ます。
腎内に入れてる細い管は、
尿の流れが確認されると、
抜去して退院です!

PNL 経皮的腎砕石術

概要
尿路結石の大部分は、ESWL(体外衝撃波治療)で治療できますが、なかにはESWLのみでは治療の難しいものがあります。
代表的なものは、サンゴ状結石とよばれる大きな腎結石です。結石のサイズが大きいため何度もESWLを繰り返さなくてはならない場合が多く、ESWLのみで砕石できたとしても、尿と一緒に体外に排石されるまでかなり時間がかかってしまう場合があり、完全に結石が消失するまでにはおおむね数ヶ月を必要とします。
このような大きな結石の治療に最も有力な手術方法が、PNL(経皮的腎砕石術)とよばれる方法です。
これは、背中の皮膚に小さな穴を開け、そこから腎臓に直接内視鏡を挿入して、腎臓の中の石を超音波やレー ザーあるいは、圧縮空気砕石装置などを用いて砕く手術で、全身麻酔が必要ですが、早く確実に結石を除去できる点で他の手術より数段優れています。
当院では、過去に500例をこえる全国有数の手術症例数をもっており、治療成績も全国トップレベルを誇っています。
ESWLでなかなか壊れない結石なども含め、全道各地からの紹介があり、結石治療センターとしての当院の中核を担っています。また、最近では、このホームページをご覧になって、道外から治療にいらっしゃる方もいます。。

 
 
当院の結石治療実績   2011年 ESWL:274件   PNL:
35件
 TUL: 57 

2.内視鏡手術  

内視鏡手術

概要
開腹手術に対して内視鏡および細径の器具を用いた手術は、一般的には腹腔鏡もしくはラパロと呼ばれています。厳密には腹腔とは腸管の収まっているスペースのことであり、腎や尿管は後腹膜腔に存在します。総括する名称として「体腔鏡手術」があります。  さて、現在最も普及している体腔鏡下手術は胆石に対する胆囊摘出術です。しかし、世界で最初の腹部実質臓器摘出術は1990年アメリカの泌尿器科医であるClaymanらによって行われた腎摘出術です。そして1992年に腎癌に対して腹腔鏡下根治的腎摘出が行われました。内視鏡機器の発達、症例の蓄積、技術の進歩を経て多くの泌尿器科疾患に対して体腔鏡手術が行われるようになりました。  最近では限局腎癌の根治手術について、体腔鏡手術と開腹手術で制癌効果(癌をとりきる治療としての効果)に差がないことが確認されました。また、術後の回復が早く痛み止めの使用が少なくすみ、日常生活への復帰も早いことも報告されています。

泌尿器腹腔鏡技術認定医について
前述の通り、体腔鏡手術は体にかかる負担が少なく大変有用な治療法です。しかしながら、従来の開腹手術とは違った手術における注意点も多くあります。そのため、学会では体腔鏡手術の技術の標準化のため技術認定制度をもうけています。  当院では飴田要、古野剛史の2名が日本泌尿器科学会および日本泌尿器内視鏡学会の技術認定医を取得しています。安全的確に行えるよう腹腔鏡手術はすべて技術認定医が執刀しています。

図1 ポート挿入部 術後

当院での対象疾患

当院は泌尿器腹腔鏡技術認定医が2名が、体腔鏡手術に対応しています。また、同時に道内一般病院として唯一腹腔鏡下小切開手術の施設基準を満たして認定を受けている病院でもあります。それぞれのメリットをより生かすよう考えています。主に副腎摘除術、根治的腎(尿管)摘除術、腎盂形成術、精索血管結紮術については体腔鏡手術にて行っています。

 

図2 腎摘出部 術後

 腎尿管摘出手術について
当院の体腔鏡手術では腎盂尿管腫瘍に対する体腔鏡手術が最多です。通常ポート(カメラや道具を通すための筒)を3本使い手術を行います。病気の部分をきちんと取り除くことはもちろんですが、当院では手術時に拡大リンパ郭清(おおむねリンパ節を10個以上はとれる範囲)を体腔鏡下に行っています。最近、リンパ郭清を行うほうが治療成績が向上することが報告されていることをふまえてです。尿管の処置および腎臓の摘出は下腹部(へその下)を5 - 7cm切開して行います。筋肉そのものを切断しない切開方法を用いて痛みの軽減に留意しています。また、最後に傷を閉じる際には吸収糸(解けてなくなる手術用の糸)を用いて感染予防および傷がきれいに直るよう工夫しています。
 尿路上皮癌(膀胱、尿管、腎盂など尿の通り道の粘膜にできる癌)はその進行度により、手術前後に抗癌剤などの追加治療を必要とする場合があり集学的治療が重要となります。当院では関晴夫、古野剛史(がん治療認定医)、三浦克紀が担当しています。

     

3.小切開手術(腹腔鏡下小切開手術:ミニマム創手術)    文 三浦克紀








各術式の創の違い

概要

2011年2月、当院は厚生労働省より「腹腔鏡下小切開手術」 の施設認定を受けました。(別名:小切開手術、ミニマム創手術ともいいます。以下、小切開手術と略します) 
全国的には60以上の病院が認定を受けていますが、道内では北海道大学、旭川医科大学に続いて3番目であり、大学病院以外では初の認定施設です。

 もとより私たちは、それぞれの患者さんにとってベストな治療は何か?ということを常に考えて診療にあたっており、手術が必要な場合には患者さんの体の負担や痛みを可能なかぎり減らすよう努めてきました。

今から20年ほど前、創が小さく体の負担の少ない手術として「腹腔鏡手術」が泌尿器科手術に導入されました。 当時としては革命的な手術法であり、当院でもいち早く腹腔鏡手術を取り入れて現在も多くの手術をおこなっています。 関係学会が定める腹腔鏡技術認定資格を持つ常勤医が二名(飴田要・古野剛史)いる数少ない病院でもあります。

 腹腔鏡手術は大変優れた手術法ですが、いくつか弱点もあります。 第一にやや高度な技術を要し、特に縫合(針と糸で縫い合わせること)の操作が難しい、第二に出血が多くなった際の対処が難しい、といったことなどです。 そのため縫合の操作があり、出血もやや多い手術である、「前立腺全摘術」や「腎部分切除術」については、全国的に腹腔鏡手術はあまり行われていません(前立腺全摘術では全体の5%以下)。 当院でもこれらの手術については安全性を最優先し、これまでは腹腔鏡手術は行わず従来の開腹手術の形で行ってきました。

さて「小切開手術」は1998年に東京医科歯科大学泌尿器科で開発され、2006年に先進医療として認定され、2008年に健康保険が適用となった新しい手術法です。

これは一言でいうと “臓器を取り出せるぐらいの、ひとつの小さな創で行なう手術” です。 6〜7cm 前後(指 4本の幅程度)の小さな傷が1つ残るだけです。 適切に手術を行っている様子をスタッフ全員で見て確認しながら進めるために腹腔鏡を用いますが、技術的には従来の開腹手術と同様の操作が可能であり、安全性も同等です。

これにより「腹腔鏡手術」では難しかった「前立腺全摘術」や「腎部分切除術」においても、問題なく低侵襲な手術を行うことが可能となりました。 ほとんどの場合、手術翌日から歩行や飲水が可能です。



無事 手術を終え、ほっと一息

施設基準について

現在、健康保険の範囲で「小切開手術」を行うには下記のような厳しい施設基準が設けられております。
 この度、当院はこの基準をクリアし認定を受けました。
「小切開手術」を主に担当させていただいている三浦は、これまでに70例以上の経験があります。(施設認定前に行っていた準小切開手術(7〜8cmの創)を含めて)
 そして、みなさん元気に退院しておられます。

 腹腔鏡下小切開手術の施設基準
1.泌尿器科を標榜している病院であること。
2.腹腔鏡下腎摘出術 腹腔鏡下小切開腎摘出術
  腹腔鏡下副腎摘出術   腹腔鏡下小切開副腎摘出術
  腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術
  腹腔鏡下小切開腎(尿管)悪性腫瘍手術
  腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 または 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術
  を術者として、合わせて20例以上実施した経験を有する常勤の泌尿器科の医師が合わせて2名以上は位置されていること。
3.当該手術に習熟した医師の指導の下に、当該手術を術者として10例以上実施した経験 を有する常勤の泌尿器科の医師が1名以上配置されていること。
4.当該保健医療機関において当該手術が10例以上実施されていること。
5.関係学会から示されている指針の基づき適切にに実施されていること。

   当院の前立腺全摘術の説明書(PDF)

  当院の腎部分切除術の説明書(PDF)


さらに詳しい情報
  東京医科歯科大学泌尿器科
  日本ミニマム創泌尿器内視鏡外科学会
  中日新聞記事中日新聞記事
 

諸学会での発表

諸学会でも報告しております*1。
 なお当院では原則として、前立腺全摘術および腎部分切除術を「小切開手術」、
 腎全摘術、腎尿管全摘術、副腎摘除術を「腹腔鏡手術」で行っています。
 ただし可能なかぎり患者さんの希望に沿いますのでご相談ください。

*1 日本Endourology&ESWL学会  :
   鏡視下小切開腎部分切除術の経験
 日本泌尿器科学会北海道地方会  :
   ミニマム創 前立腺全摘術の実際
 日本泌尿器科学会北海道地方会  :
  ミニマム創 内視鏡下腎尿管全摘出術の経験(共同演者)
 北海道大学泌尿器科医局研究発表会 :
  安全に 低コストに 明日からできる
   もうひとつの低侵襲手術 ー ミニマム創手術へのいざない ー